2010.01.19
チョコレボ ガーナプロジェクト 2010年度から、いよいよ動き始めます


■チョコレボ ガーナプロジェクトとは

アフリカをはじめとした途上国の環境保護と貧困問題の解決は、今や世界的な課題です。私たちはチョコレートから出来ることを考えてきました。

世界のカカオの約8割を生産している西アフリカ。私たちはその中でも日本に輸入されるカカオの多くを生産するガーナにまず注目しました。

チョコレボ ガーナプロジェクトは、そんなガーナで「人と地球にやさしい」 カカオを育てる生産者を応援するプロジェクトです。

チョコレボ実行委員会では、2007年より数回にわたり代表星野智子をはじめ数名のスタッフ・関係者が、カカオ生産の本場ガーナにおいて、オーガニックやアグロフォレストリーに取り組む生産者のコミュニティやNGOなどと情報交換し関係構築を進めて参りました。

現在、ガーナでは一部の地域で森林と生態系を守るアグロフォレストリーやオーガニックのカカオが育てられています。中には適正な方法で栽培がなされることで収穫効率は向上し、生産者の暮らしが以前よりも安定するなど成果を上げている事例もあります。しかしその一方で、森林や土地に負荷をかけたり、過度に農薬を使用してしまうことで収穫が安定せず、生計に苦しむ生産者もまだ多く存在しており、学校に通いたくても通えない状況にある子どもたちもたくさんいます。

チョコレボは、人と地球にやさしく、かつ安定した収穫を期待できる農法・技術を広めることをサポートし、子どもたちが前向きに学校にも通えるような、健全なコミュニティの発展を応援していきます。また、そうして生まれたカカオからつくられたチョコレートをもっと多くの人に知って、味わってもらいたいと考えています。

そこで2009年よりガーナにおける具体的なサポートプログラム開始の可能性を探りはじめました。まずは私たちに無理のない範囲で支援でき、かつ現地でも必要とされる活動を!という観点から、オーガニック生産者への「苗木用のタネ配布アクション」と「生産者コミュニティ交流プログラム」を第一段階のアクションとして2010年度から推進すべく、準備を開始致しました。

■チョコレボ実行委員会が行なうこと

チョコレボ ガーナプロジェクトの第一段階として、2010年度のチョコレボ実行委員会は以下のような活動を進めて参ります。

1.苗木用のタネ配布アクション

オーガニックのカカオ栽培においても、カカオの木自体が年を重ねると次第に衰え、生産効率は低下します。

ガーナには50年以上も経過している木が残っており、新しい苗木に植え替えていく必要があります。

現地でオーガニックを推進するCOFA(カカオオーガニック生産者協同組合)では、オーガニックカカオの種や苗木の購入資金が不足しています。

チョコレボ実行委員会では皆様からのご支援を頂き、今年もCOFAで新しい苗木を配布できるようアクションを推進して参ります。(2010年秋以降実施予定)

2.生産者コミュニティ交流プログラム

カクム国立公園周辺のコミュニティではアグロフォレストリーによるカカオ栽培が成果を出しつつありますが、その他の地域では情報格差もあり、化学肥料を使用した農法に頼るコミュニティや、生産が安定しないコミュニティも多くあります。人と地球にやさしい農法を周辺やその他のエリアにも広めていくべく、生産者同士の交流を促進し、森を守る生産者育成を推進する活動を開始します。(2010年春より順次開始)

3.その他プログラム実施にあたっての事前準備、現地との調整、活動資金の確保、事務局運営活動など

これらの事業を円滑に推進するためにも、チョコレボ実行委員会は、法人化を目指して引き続き検討中です。

*チョコレボ実行委員会では本プロジェクトへのご支援、ご協力をお願いしております。

お問い合わせ先:チョコレボガーナプロジェクト ghana-prj@choco-revo.net


■本プロジェクト開始の経緯


2007年

チョコレボの代表星野がはじめて訪問したガーナのカカオ生産地はカクム国立公園周辺の小規模農家によるコミュニティでした。

ガーナのセントラル地区に位置するカクム国立公園では、絶滅危惧種のマルミミゾウやダイアナモンキーなどに代表される生物の多様性を保全する取り組みが行なわれています。この周辺にある一部のコミュニティで、農薬や化学物質を最小限に減らし、単位面積あたりの収穫量を拡大している素晴らしい取り組みが始まっていました。

生産者の暮らしは以前に比べて安定し、子どもたちを学校に通わせることもできるようになり、自信と誇りを持って仕事に取り組む生産者と子どもたちの笑顔が輝いていたのが印象的でした。


ガーナではこのような取り組みが、一部の企業などによる支援で支えられていますが、生産されたカカオは高付加価値を持っているにも関わらず他の地域の一般的なカカオと混ぜられて輸出されていました。

そこで私達は、せっかく「人と地球にやさしく」丁寧に作られたカカオなのであれば、そうしたサステナブルな付加価値を市場を通して評価出来る仕組みをつくり、もっと持続的に応援できないかと考え、それ以来ガーナをはじめ各国のステークホルダーや日本の企業に、サステナブルなカカオを市場とつなぐための協力を呼びかけて参りました。

※アグロフォレストリーと生物多様性・・・アグロフォレストリーとは、森林を守りながら、周辺の住民と森林が共生することを目的とし、森が本来持っている豊かな自然の力で、栄養価の高い土を作り、森の木々の日陰を利用するなど、農薬を使わずに収穫物を適正に管理しながら栽培する農法。森林は、生態系のバランスを失う事で加速度的に減少します。例えばゾウなどは、その糞に含まれる種からたくさんの植物が芽を出します。また一部の生物の絶滅は、その補食関係にある生物のバランスにも大きく影響します。


2008年


日本の流通、メーカー、小売りなどに関わる有志やNGOとともに複数のカカオ農園を訪れ、いくつかの課題を目のあたりにしました。

一般的な農園の中には、害虫被害などにより農薬に頼っていたり、生計が安定していなかったりするケースが見られました。そうした村で子どもたちに質問してみたところ、親のカカオ農家を継ぎたいと答える子どもはひとりも居ませんでした。持続可能であるためには、環境への配慮だけでなく、生産者の育成支援に取り組まなければならないことを実感しました。

広い地域に点在した小規模農家によって運営されるガーナのカカオ生産現場では、交通や情報の手段が限られており、全ての生産者に持続可能な農業技術の改善や農薬の使用方法など指導や管理を充分に施す事は、難しいことを知り、また同時にその必要性を感じました。


2009年

JETROから輸入開発実証事業として助成金を受け、全日空商事株式会社と協同でガーナのサステナブル・カカオの輸入実証への取り組みを開始。いくつかのカカオ生産者を訪問する中で、ガーナで最も早い2000年よりオーガニックに取り組んでいるカカオ生産者組合COFA(カカオオーガニック生産者協同組合)との出会いがありました。COFAは、様々な努力の末、2007年にようやく現在の有機認証を取得し、優れたオーガニックカカオを産出する生産者の協同組合です。(たとえば有機では、生産者が一度でも農薬を使ってしまうと3年間に渡り周囲の土地が有機として認められないことなどから、お互いの協力と信頼関係が非常に大切になります)

しかしながら、COFAのオーガニックカカオの取り組みは、ガーナ国内外でいまだ充分に認知されておらず、さらに彼らはカカオの木が古くなってしまったことによる収穫量の低下など、オーガニックの存続に関わる問題を抱えています。そこでチョコレボでは、まずこのCOFAへのサポートをきっかけに、ガーナでオーガニックをはじめとした「人と地球にやさしい」カカオ生産者が持続可能でいられるようなつながりを築いていくことに貢献したいと考えました。


2010年


チョコレボでは、以上のような経緯からガーナの「人と地球にやさしい」カカオづくりが市場できちんと評価されるための仕組み作り、そのようなサステナブルなカカオづくりの継続的発展のための活動を現地のNGOや研究機関との協働で進める準備を整えてきました。いよいよ本年、できることから順次、プロジェクトを始動して参ります。

日本でチョコレートを楽しまれている皆さまからの応援ご支援を頂けます様、よろしくお願い申し上げます。

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